【小説】北方謙三『水滸伝 十九 旌旗の章』感想 

水滸伝19
水滸伝 十九 旌旗の章/北方謙三

-あらすじ-

 最終決戦の秋が訪れる。童貫
 はその存在の全てを懸けて総
 攻撃を仕掛けてきた。梁山泊
 は宋江自らが出陣して迎え撃
 つ。一方、流花寨にも趙安が
 進攻し、花栄が死力を尽くし
 防戦していた。壮絶な闘いに
 よって同士が次々と戦死して
 いく中、遂に童貫の首を取る
 好機が訪れる。史進と楊令は、
 童貫に向かって流星の如く駈
 けた。この国に光は射すのか。
 漢たちの志は民を救えるのか。
 北方水滸、永遠の最終巻。


↓ネタバレありの感想



とうとう、北方謙三さんの水滸伝を読み終えた。
だが、達成感はそんなにない。

なぜなら、梁山泊は負けてしまい、多くの漢たちが命を落としていったが、志が楊令に受け継がれたからだ。
言うならば、水滸伝はまだ終わっていないと感じたからだ。


梁山泊が陥落するときに、宋江は楊令が持つ吹毛剣によって、止めを刺してもらうことを望む。
吹毛剣に宋江の血を吸わせ、楊令が生きる次の時代に、一緒に歩んでいくことを望む。
楊令は、宋江を斬った吹毛剣についた血を、梁山泊に最初に掲げた「替天行同」の旗で拭き、それを胸にしまい、梁山泊を後にする。


もう、水滸伝全てが、次作の『楊令伝』のプロローグに感じてしまう。
そして、戦を生き残った同志や、同志の子である人物たちが、『楊令伝』で輝いていくのだろう。

すぐに『楊令伝』を読むのではなく、小休止してから読もうと思う。
読まないことは絶対にないと思う。
それくらい、『水滸伝』は全体を通して素晴らしい作品であったと思うし、次作の『楊令伝』にも期待が持てる。

先ほども書いたように、すぐに読む気はないが、今から『楊令伝』を読むのが楽しみだ。


しかし、李逵だけはやっぱり殺してほしくなかったな。
本当に、他の誰が死んでも納得できるが、李逵だけは納得できなかった。
宋江、武松が李逵の死に泣いていたが、俺も本当に泣いてしまった。
板斧のかなりの使い手であったが、誰よりも純粋で、誰よりも家族仲間を大事にする男だったので、死んだときには本当に泣いてしまった。

水滸伝 (19)  旌旗の章 (集英社文庫 き 3-62)水滸伝 (19) 旌旗の章 (集英社文庫 き 3-62)
(2008/04/18)
北方 謙三

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[ 2008/06/18 23:24 ] 北方謙三 | TB(0) | CM(0)
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