【小説】辻村深月『名前探しの放課後(上・下)』感想 

名前探しの放課後(上) 名前探しの放課後(下)

名前探しの放課後/辻村深月

-あらすじ(上)-

 「今から、俺たちの学年の生徒が一人、死ぬ。
    自殺、するんだ」
 「誰が、自殺なんて」
 「それが   きちんと覚えてないんだ。
 自殺の詳細」
 不可思議なタイムスリップで
 三ヵ月先から戻された依田いつかは、
 これから起こる"誰か"の自殺を止めるため、
 同級生の坂崎あすならと
 "放課後の名前探し"をはじめる   

    青春ミステリの金字塔。



-あらすじ(下)-

 「あいつだ。俺、思い出した」
 「あいつ?」
 「クリスマス・イヴの終業式の日の自殺者。
 あいつに間違いないよ。今日、全部、思い出した」
 "誰か"の自殺を止めるための
 "名前探し"も大詰めに。
 容疑者を見守る緊迫感、
 友達と過ごす幸福感の両方に満ちた
 やさしい時間が過ぎ、
 ついに終業式の日がやってくる   

    青春ミステリの金字塔。


個人的評価:★★★★★★★★★★


↓ネタバレありの感想


最近読んだ中で、群を抜いて面白く、群を抜いて感動した。
本当に久しぶりの大号泣で途中本が読めなかった。

それだけ、登場人物の性格や考えていることの描写がうまいと思う。
特に、好きな場所が…

---[↓ネタバレ]---

河野基がクリスマス・イヴに自殺する人物だと本人にバラして、取り乱した河野に、あすなが言った言葉。

「別に義務感のために泳いだわけじゃない」

「だけど、今はもう、とにかく河野くんにここにいて欲しいの。もう、それだけなの」

という言葉と、その帰り道に天木があすなに、

「その気持ちを覚えていられるか?」

と念を押して確認するところ。


---[↑ネタバレ]---

最初は、なんでそこまで念を押すんだろうかと疑問に思ったんだけど、あとでのどんでん返しで、その理由がわかり納得できた。
それがわかったら、そのシーンが好きになってしまった。

それと、

---[↓ネタバレ]---

あすなとあすなの祖父との病院での会話

---[↑ネタバレ]---

本当に号泣してしまった。
これが書かれているのが、下巻の終盤なのだが、それまでの間に、この2人の性格というものがかなりわかっていたので、本当に泣いてしまった。


ただ、これまでの作品とちょっとばかし関連付けたいのか、最後の『ぼくのメジャースプーン』に関連することが蛇足だったかなぁって思う。
ここまで頑張ったいつかの頑張りが、あの能力によって頑張れたのかと思えてしまい、残念だ。

それでも、やっぱり辻村深月さんの書く登場人物は、どの人物も性格と個性がはっきりしていてわかりやすい。
心理描写なんかもやっぱりすごいなって思う。


またいつ出るのかわからないけれど、次回の作品が非常に気になるところだ。


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(2007/12/21)
辻村 深月

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[ 2008/01/03 21:38 ] 辻村深月 | TB(0) | CM(0)
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